日本画像学会誌
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Imaging Today
装潢文化財の保存修理
大林 賢太郎
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2014 年 53 巻 4 号 p. 273-283

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抄録
日本の書画の多くは軸装 (掛軸·巻子),幀装 (屏風·襖·額),帖装 (冊子·画帖) などの形に仕立てられている.こうしたものを総称して「装潢文化財」と呼んでいる.装潢文化財の保存修理は,最先端の科学技術をも使う本紙修理と伝統技術である装丁仕立ての技術が混交されたものである.文化財の修理の原則は,1.オリジナルの持つ様々な情報を減らさない.2.百年二百年のスパンで修理を繰り返して伝えていく.3.情報を記録し残す.の3つである.こうした文化財修理の原則に則って行われる,裏彩色のある絹本絵画の掛軸の修理工程について説明する.また,現在の修理技術を示す例として,オリジナルの本紙料紙を分析して復元的に作製する補修紙,西洋のリーフキャスティング技術を応用した,作品の質感や痕跡を維持して補填できる技術の開発などについても言及する.さらに文化財を残していく方法としての修理とデジタルアーカイブのあり方についても論じる.
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© 2014 一般社団法人 日本画像学会
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