日本画像学会誌
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バイオイメージインフォマティクスにおける機械学習技術の活用
福永 津嵩浜田 道昭
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2017 年 56 巻 2 号 p. 163-167

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抄録

バイオイメージング技術やロボットによる自動測定技術の進歩によって,人間の目ではとても全てを観察する事が出来ないほど大規模な生物画像データが産出されるようになってきた.これらの大規模データから生物学的な知見を得るために,機械学習技術を利用して生物画像の分類やクラスタリングを行うといった研究が近年盛んに行われるようになりつつある.本解説では,このような生物画像における機械学習技術の活用例として,「能動学習・半教師あり学習を利用した生物画像データの自動分類」「電子顕微鏡画像を用いたタンパク質立体構造の単粒子解析」「遺伝子変異体の大規模行動データ解析に基づく遺伝子型と表現型の関係性解析」という3つの研究事例について,実際の画像データや生物学的背景の議論も含めながら紹介する.

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© 2017 一般社団法人 日本画像学会
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