日本画像学会誌
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Imaging Today
最新の地球科学と3D製造技術が織りなす未来の博物館
芝原 暁彦
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2022 年 61 巻 1 号 p. 64-68

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抄録

現在,博物館を支える技術的背景や存在意義が大きく変わろうとしている.例えば3Dプリンタをはじめとする立体造形技術や,プロジェクションマッピングなどの可視化技術,VR (virtual reality),拡張現実 (AR) などなど,最新の可視化技術は博物館展示に,そして地学の研究内容そのものにも大きな影響を与えつつある.本稿では,主に地球科学分野とこれらの技術体系との融合例と,博物館展示の応用例について報告する.また2020年から始まった緊急事態宣言下で,博物館や各学校が休学せざるを得ない中,VRを使って行ったリモート教育についても紹介し,著者が現在すすめている「未来の博物館」の具体的な運営方針について紹介する.

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© 2022 一般社団法人 日本画像学会
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