抄録
現像用マグネットローラの着磁パターンを磁場解析により最適化し,小径(φ10)かつ高磁力のマグネットローラを試作した.
小径かつ高磁力のマグネットローラを得るためには,現像主極をいかに効率良く着磁するかが決め手となる.従来のマグネットローラは,現像主極(N)を中心にしてS-Nと交互に着磁していたため,現像主極の通過磁束が分散され,着磁量に限界があった.
本件のマグネットローラは,現像主極を中心にして,S-Sと同極に着磁し,磁束を現像主極に集中させることにより,高磁力化を実現することができた.
今回試作したマグネットローラを用い,複写機(ミノルタEP413Z)でコピーしたところ,良好な画像を得ることができた.これにより,現像機を従来より小径化できる可能性を見い出した.