電子写真の要素技術であるコロナチャージャには,オゾンの感光体に対する悪影響の低減化が要求されている.悪影響の低減化には,感光体に吹き付けるオゾン風を,できる限り抑えなければならない.しかし,感光体表面電位を確保しながら,オゾンを低減することは困難である.必要技術は,第1がコロナチャージャから発生するオゾンの低減化技術,第2がチャージャから発生したオゾン風の制御技術である.
そこで,コロナイオン流およびオゾン風の可視化を実現する解析ソフト,およびコロナチャージャの設計システムを,有限要素法を基礎として開発した.この解析ソフトと設計システムを用いることにより,感光体表面電位を確保しながら,オゾン発生量およびオゾン風の感光体に対する悪影響を低減し,画像品質を向上させた.