熱溶融型のインクリボンを加熱転写させる手段として集光した半導体レーザ光を用いる方式について検討した.このため新たに,画像上の任意の位置におけるレーザ光の照射時問が画素ごとに制御可能である熱転写試験装置を試作した.この装置をラスタースキャン方式で制御することにより画像を画素の集合体として形成した.その結果,単色記録においては,サーマルヘッドなどの加熱手段では達成不可能であった1900 dpi の高密度記録画像を得た.さらに,ディザ法を使用してイエロー,マジェンタ,サイアンを重ねることによりカラーの階調画像を得た.また,レーザ光の照射時問をパルス幅変調することにより画素の大きさが変更可能であり,面積階調においても良好なフルカラー再現画像を得た.