ISDNから広帯域ISDNへというふうに公衆ネットワークはディジタル化,高ビットレート化を進めつつある.一方ローカルエリアネットワーク(LAN)は低コストの電話ケーブルを用いた100Mb/sのLANが登場しつつある.このことは映像メディアを中心としたマルチメディア情報の転送のための環境が整いつつあることを意味する.一方映像メディア転送のための圧縮符号化の標準化およびインプリメンテーションも大きく進展しており,マルチメディア時代の幕開けも近いと思われる.本稿ではこれらの動向を述べ,さらに映像メディアの応用についても言及する.