電子写真学会誌
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レーザ熱転写の記録特性(IV)
— 高精細画像記録 —
入江 満落合 誠北村 孝司
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1993 年 32 巻 4 号 p. 364-371

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抄録

本研究では,高精細画像記録を実現する次世代画像記録システムとしてレーザ加熱を用いた溶融型熱転写記録方式を検討している.レーザ熱転写では,数μmまでに集光された光スポットを用いたレーザ加熱によって熱転写インク層を融解転写させるため超高密度記録の実現が期待できる.これまでに,レーザ熱転写の記録過程,レーザ加熱の熱応答特性の解析や試作したレーザ熱転写評価機により記録密度,記録エネルギーの実験的評価を行い,モノクロ記録において3,333 dpi,カラー記録では2,540 dpiの高解像度特性を確認した.
本報ではレーザ光のパルス変調による高精細2値画像の記録特性を検討した.ディザ法で作成したグレースケールにより際調再特性を評価し,16階調の再現域で階調特性と再現濃度1.7を確認した.また,JIS高精細カラーディジタル標準画像(SCID)データを用いて解像度2,032 dpiの単色・高精細2値画像記録(2,048 × 2,560 pixel)を実現した.

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© 1993 一般社団法人 日本画像学会
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