抄録
異常管理は製造業の社内の製造直接部門の工程管理に有効な管理として,その実施と効果の発揮がなされてきた。経営のサービス化・ソフト化の進展や企業グループ一丸経営の必要性増加および清報化・国際化の進展は,従来の異常管理を見直し新しい時代の異常管理を確立する必要性を高めている。
ここでは,従来の異常管理と新しい異常管理の明確化を図るとともに,どのように新しい異常管理を各企業が確立し,普及し推進すべきかについての提案を試みる。
製造業の直接部門だけでなく,非製造業(流通業・サービス業・農林水産業など)や製造業の間接部門にも有効な新しい異常管理の確立をめざし各適用分野での試行と成果の追及が望まれる。