映像情報メディア学会誌
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特集論文
距離画像センサを用いた視覚障がい者の歩行支援システムに関する研究開発
田中 成典安彦 智史塚田 義典平松 祐樹
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2014 年 68 巻 7 号 p. J265-J275

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抄録

視覚障がい者が単独で歩行する時は,白杖を携行することが一般的である.しかし,白杖を路面に接触させて障害物や段差の有無を判断するため,空間上の障害物や接近する物体を検知することは困難である.そこで,ステレオカメラやセンシング技術を用いて,白杖の届かない範囲における障害を検知し,歩行者に注意を喚起する研究が見受けられる.しかし,既存研究の多くは,処理時間や検知できる障害物が壁や段差に限定されるなどの課題が残る.そこで,本研究では,赤外線を多方向に照射する距離画像センサを用いて,歩行時の注意喚起をリアルタイムに行うことで,視覚障がい者の単独歩行を支援するシステムを提案する.これにより,視覚障がい者の安心・安全な単独歩行を支援することを目指す.

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© 2014 一般社団法人 映像情報メディア学会
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