非接触掌紋認証では,非接触・非拘束で手のひらを撮影するため,手のひらの位置・姿勢に対してロバストな掌紋認証アルゴリズムが必要である.照合に用いる関心領域の抽出時に,撮影した手のひらの位置・姿勢に合わせて画像を補正することができれば,従来の照合アルゴリズムを用いて認証を行うことが可能である.高速かつ高精度に画像補正を行うために,本論文では,回折格子レーザによる能動型3次元計測を用いた幾何補正手法を提案する.提案手法を用いて幾何補正を行うことで,手の傾きに対して認証性能を向上することが可能である.本論文では,画像のみを用いた幾何補正手法と提案手法を比較し,提案手法が精度と計算コストで優れていることを示す.