映像情報メディア学会誌
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論文
エレクトロウェティングを用いた赤外波長制御素子
雲梯 隆夫
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2020 年 74 巻 3 号 p. 584-587

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抄録

エレクトロウエティング(EW)とは基板/液体の界面を横切る電界が変化することにより,基板/液体の界面張力が変化し基板と液体の濡れ性が変わることで基板の上の小さな液滴を動かすことができる現象である.一般的には2液を用いて非極性オイルと電解液で構成され,電極基板と電解液間に電圧を印加すると電解液が濡れ広がる.非極性オイルの代わりに極性オイルである液晶を用いたEWが可能であることが報告されている.本報告では赤外波長域で選択反射特性を持つ液晶を用いたEW素子を作製し,電圧印加によりオイルの濡れ広がり性をコントロールすることで赤外域の選択反射光を制御できることを示した.機能性を持つカイラルネマチック液晶とEWのシャッタ効果を組み合わせることで特定波長を制御できる素子が可能であり新たな応用も期待できる.

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© 2020 一般社団法人 映像情報メディア学会
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