現場オペレーションの効率化や,新しい番組表現の実現を目的として,AI業務支援システム「エイディ」を社内開発した.「英語テロップの日本語自動変換」,「スポーツコーダ操作の無人化」,「コンテンツの自動監視」など,多くの番組制作シーンでの業務効率化の貢献に止まらず,視聴者にも直接届く番組表現として「CGトラッキング表現の自動化」,「自動モザイク処理」などスポーツ,報道や情報番組で活用されている.さらに「グリーンバックが配置できない環境でのCG合成」や,「物体間のCG合成」など,生放送におけるCG合成の自由度を大幅に高めたことで,これまでにない新しい番組表現も実現した.また,AI学習に必要な作業の効率化のため,架空の画像素材の生成や,ラベリングの自動化により現場担当者がAIをより気軽に活用できる仕組みも開発し導入した.