抄録
受像機の性能を比較するには, 一定の試験方法で試験した結果によらなければならないが, 受像機はラジオ受信機に比較して非常に複雑な構成になっているので, その性能を的確に評価するためには, 相当多くの, そして複雑な試験を行なわなければならない.受像機の国際的な試験方法としてはIECのPublication 107があるが, わが国でもこのIECの試験方法にならい, かつわが国の特殊性を加味して昭和35年11月1日JISが制定され, 受像機はこれによって評価されるようになった.ここでは試験用機器の構成について述べると共に, 映像部および音声部の試験方法の中で重要と思われるものについて解説した.