テレビジョン学会誌
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スウィングCCDイメージセンサー
原田 望遠藤 幸雄林元 義明江川 佳孝田沼 千秋横山 勝徳吉田 興夫
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1983 年 37 巻 10 号 p. 826-832

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抄録
フィールド蓄積形インターライン転送CCDを再生画像上の水平方向にフレーム周期で振らせることによって, 水平方向において従来の1画素セルの中に擬似的に2画素を構成できるスウィングCCDを試作した.このスウィング動作はCCDチップをバイモルフ圧電素子で振動させて行った.これによって490 (V) ×380 (H) 画素CCDの水平限界解像度が従来のほぼ2倍の500TV本に向上できた.また, いったん平均化されたCCD信号出力で読出しクロック周波数と同一のキャリヤを振幅変調して信号再生する方法により, 従来の広帯域信号処理回路を用いないで高解像度表示に必要な信号波形を得ることができた.そして, このスウィング撮像が単板カラーカメラの高解像度化にも効果があることを確認した.
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© 社団法人 映像情報メディア学会
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