テレビジョン学会誌
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完全両立性を有するEDTV信号方式-その1 動特性の理論検討-
平野 裕弘吹抜 敬彦吉木 宏
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1985 年 39 巻 10 号 p. 885-890

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抄録
筆者らの提案している完全両立性のあるEDTV方式では, 輝度信号の高域成分を高精細信号として現行テレビ信号に多重する.これには3種類の手法があり, 現行映像信号帯域幅でも最大770TV本の水平解像度を実現する.今回, 方式実現のための動特性に関して理論的検討を行った.この結果, “時間-垂直” 周波数領域での帯域制限に伴なう水平・垂直移動時の動解像度特性, ならびに輝度信号, 色信号, 高精細信号間の漏話発生が特定の移動速度に限定できることを明らかにした.そして, 動き適応処理の有効性を示した.
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