テレビジョン学会誌
Online ISSN : 1884-9652
Print ISSN : 0386-6831
ISSN-L : 0386-6831
レーザと蛍光スクリーンを用いたレーダ像の投射型ディスプレイ
山田 博昭
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 42 巻 10 号 p. 1104-1111_1

詳細
抄録

PPI (Plan Position Indicator) スコープのレーダは, 一般に残光性のCRTを使用しており, 輝度が低く, 遮光フードが必要である.そのため, これは多数の者が同時にレーダ像を観測するような用途には向かない.
この点を改善するため, レーザ光を用いたレーダ像の投射型ディスプレイの研究を行い, 3種類の方式を実験したので, ここに報告する.すなわち, X-Yスキャナと残光性スクリーンを使用した方法, ダブプリズムと残光性スクリーンを使用した直接極座標走査法, およびポリゴンミラースキャナと有機蛍光体を使用した高速PPI法について実験結果を示した.これらの実験で高速PPI法が見やすく, 多数の観測者の同時観測に適し, 中心部で輝度が16.5 cd/m2, 走査線数が768本と最も良い結果が得られた.

著者関連情報
© 社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top