Co-Cr垂直二層膜媒体における再生電圧経時変化の検討

抄録

Co-Cr垂直二層膜媒体における再生電圧の経時変化をカーリングモデルを用いたシミュレーション及び単磁極ヘッド記録/MRヘッド再生による測定から調べた。この結果、高記録密度ほど反磁界の影響が小さいという垂直記録の特徴が明らかになり、ここで用いた媒体では10^4秒で2%以下という小さい減磁であることが確認できた。さらに、経時変化に対する垂直二層膜媒体のパラメータとの関係を測定から示した。最後に、単磁極ヘッドの影響も無視できないことを述べ、その対策についても検討する。