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近年ほとんどのメディアでは画像, 映像をデジタルデータとして扱うことに移行し, 一般化されている.しかし, 銀塩写真等とは違い, デジタル画像は, 任意のスケールに拡大/縮小変換するには向いていない.デジタル画像の解像度変換(拡大/縮小)は, デスクトップ・パプリッシングや画像データベース, 高精細カラー印刷等で利用され, その際より高品質な変換が求められている.本研究では, 特に画像拡大に焦点を当てる.撮像管を通して得られた各画素の値は, 光センサに入射する放射照度で決定される.そのエネルギーの平均値を考慮して画像拡大を行うことを提案し, 従来手法との比較を行う.