抄録
ワークフロー管理のうち特に実行時の例外処理を組織構造に基づいてユーザ主導で行なう方式を提案する.まず組織構造を権限関係からモデル化し, 組織構造に基づいた例外処理機構を設計する.次にこの例外処理をWYSIWISの概念に従ってユーザ主導で行なう実行機構とその実装を示し, 実装したシステムを使って評価を行なう.本方式は, これまでの全体を取り消し再実行する方式や, あらかじめ記述した規則にしたがって例外処理を行なう方式と異なり, 権限関係を満たしながら例外処理を柔軟に行なえることが特徴である.