混合蛍光体を用いて、PDP用蛍光体に望まれる発光特性の実現を試みた。長蛍光寿命である従来の実用緑色蛍光体BAM : Mn^<2+>に短蛍光寿命のYAG : Ce^<3+>を混合することにより、50kHz以上の駆動周波数で生じる輝度の飽和及びエージングによる輝度の低下を軽減した。また、混合比を調節することで発光色の制御が可能であることも確認した。これらの結果から、混合したそれぞれの蛍光体の特徴が、混合蛍光体を用いたPDPパネルの発光特性に強く影響する事が分かった。さらに蛍光体材料の組み合わせと混合比を検討することで、PDPの発光特性をより改善できると思われる。