映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: IPU99-36:IDY99-208
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SPring-8での単色X線を用いた医学診断応用の研究 : 微小血管造影、マイクロトモグラフイ、屈折コントラストイメージング
梅谷 啓二八木 直人鈴木 芳生
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抄録
従来の医用X線撮影では、解像度50〜100μmのフィルム/増感紙系や、解像度100〜200μmのX線イメージインテンシファイア/TVカメラ系や、解像度500μm程度のX線CTなどを用い、被写体でのX線吸収を画像コントラストとした吸収コントラスト法での撮影を行っている。これに対し、放射光を利用した場合は、解像度10〜50μmでの微小血管造影やマイクロトモグラフイに加えて、X線の屈折や干渉に伴うコントラストを利用した撮影などが可能である。これは、放射光を分光器で単色化したX線ビームが、平行性が高く可干渉性を有するためである。SPring-8では、まずガン診断を対象として、ガン発生に伴う微小な新生血管の画像化や、特に肺ガン診断を目的とした屈折コントラスト法での撮影などを予定している。
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© 1999 一般社団法人 映像情報メディア学会
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