プラズマディスプレイ(PDP)用青色蛍光体として用いられるβ-アルミナ構造を持つBaMgAl_<10>O_<17>:Eu^<2+>(BAM:Eu^<2+>)はパネル製造時・駆動時に付活剤の酸化や母体中の欠陥生成に基づく輝度劣化を起こす。新しく化学的に安定なPDP用青色蛍光体として、β-トリジマイト構造を持つ青色蛍光体CaAl_2O_4:Eu_<2+>(CA:Eu^<2+>)を試作し、PDP用蛍光体としての可能性を検討した。多段階焼成す卑ことで得たCA:Eu^<2+>(Eu濃度、1%)粉末の147nm励起でのPL発光強度は市販BAM:Eu^<2+>の約50%であった。大気中加熱後のPL発光強度は初期強度の88%でありBAM:Eu^<2+>の79%を上まわった。この蛍光体を用いた試作パネルの発光輝度は現状で市販BAM:Eu^<2+>を用いたパネルの約35%であった。