抄録
ブロックマッチング法は画象処理の基本的な技術として様々な場面で用いられている.しかし, ブロックマッチングは計算量が多く, 処理を行うのに時間がかかるという欠点がある.本稿では, 二乗誤差をブロック間距離の判定基準として利用するブロックマッチングの高速化手法を提案する.二乗誤差の計算を行う前にブロック内要素の総和を利用した, 簡単な計算によるブロック間距離の間接判定を行いブロックを選別することにより, 二乗誤差の計算を行うブロック数を削減し, ブロックマッチングの精度を悪化させる事無く計算時間を短縮できることを示す.
