本論文は、2つの円筒で囲まれた現像空間空間を4層の非平行平板で近似する手法で、感光体表面上の静電潜像による電位を求める式を導いた。次に、この式を用いて角度と電位の関係を求めたところ、角度が大きくなるに従って電位が低下し、ドラム・スリーブ間距離(DS間距離)が広がるに従って電位が大きくなることが分かった。また、DS間距離が大きい場合は角度の影響が小さいことがわかった。次に、コントラストポテンシャルと角度の関係を求めた結果、平行平板の場合と大差が無いことが分かった。さらに、感光体と現像剤の誘電率の比を変えることで最適なDS間距離を求めることができることが分かった。最後に同じ条件で有限要素法による解析と比較したところほぼ同じ結果が得られ、導いた電位の解析式の有効性を確認することができた。