映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
セッションID: IDY2000-77/HIR2000-2
会議情報
複写機の非平行現像空間における電位の解析
柴田 耕平今田 寛
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本論文は、2つの円筒で囲まれた現像空間空間を4層の非平行平板で近似する手法で、感光体表面上の静電潜像による電位を求める式を導いた。次に、この式を用いて角度と電位の関係を求めたところ、角度が大きくなるに従って電位が低下し、ドラム・スリーブ間距離(DS間距離)が広がるに従って電位が大きくなることが分かった。また、DS間距離が大きい場合は角度の影響が小さいことがわかった。次に、コントラストポテンシャルと角度の関係を求めた結果、平行平板の場合と大差が無いことが分かった。さらに、感光体と現像剤の誘電率の比を変えることで最適なDS間距離を求めることができることが分かった。最後に同じ条件で有限要素法による解析と比較したところほぼ同じ結果が得られ、導いた電位の解析式の有効性を確認することができた。

著者関連情報
© 2000 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top