抄録
近年, 携帯電話やPHSなどの移動体通信は社会に広く浸透してきている。特に都市部での需要は非常に大きなものとなっており、安定した移動体通信網を確保するためには、電波伝搬を正確に解析する必要がある。そこで、筆者らは電波源が建造物の周りにつくる電界分布の数値シミュレーションを行った。シミュレーションの手法として、高周波近似である3次元レイトレース法とUTD(Uniform Geometrical Theory of Diffraction)を用いた。また、縮小モデルによるミリ波伝搬実験を行い、数値シミュレーションの結果の比較を行った。