本研究ではトラック幅方向の媒体雑音分布, および再生ヘッドの狭トラック化にともなう再生感度の変化を考慮した, 高TPI対応の記録再生系(RW)設計手法を開発し, その有効性を確認した.この設計手法を用いて40Gb/in^2の記録再生系設計を行い, 記録層の組成比率を最適化して熱減磁特性と低雑音の両立を図ったCoCr系4元媒体と狭シールドGMRヘッドの組み合わせで, ほぼ目標どおり39.8Gb/in^2の記録密度を達成した.さらに媒体・ヘッドの改善により53Gb/in^2の記録密度が達成可能である事を確認した.