抄録
製造物の操作性評価として、面接法、質問紙法などによる主観的評価方法や、使用時における使用者の生体情報などを直接計測する客観的評価方法などがある。その他にも、使用者の様子をビデオで記録して分析する方法も以前から行われているが、その具体的な方法は十分確立されたわけではない。本研究では、使用者の映像、音声情報を利用した情報機器の操作性評価を試みる。使用者の映像情報からは、操作に要した時間、誤動作回数、操作形態、表情といった操作に付随して表出するしぐさを抽出し、音声情報からは使用者の発した言葉を用いて操作性の評価を行う。研究では、解析用アプリケーションを作成し、簡易的行動解析手法を提案する。