昨今、放送と通信の本格的な融合が叫ばれているが、デジタルコンテンツビジネス隆盛の舞台がまさに用意されつつあるといえるだろう。しかしながら、現実にはコンテンツ流通の大きな根幹を成すコンテンツの権利処理、許諾、分配に関わる部位に数々の障害が生じる可能性がある。このような状況下、国内外でコンテンツの権利許諾に関する技術・法・ビジネスといった多面的な検討が本格的に始まりつつある。それらの取り組みについてご紹介させていただくと同時に、数年前からすでに実践的なビジネスとして取り組む我々の立場から、コンテンツ権利許諾ビジネスの現状やアウトラインを明確にすることが、本稿の目的である。