抄録
2001年11月にアメリカ・アリゾナ州スコッツデールで第9回カラー画像会議が開催され、カラーおよび、カラー画像に関する多くの論文が発表された。本稿では、このうちプロジェクタ関係の3件の論文を紹介する。1件めは、壁全体をディスプレイとして作りあげ、壁画のようにして使うものを目指したもので、複数のプロジェクタを組み合わせて合成画像を作る際の色再現問題を論じた。2件目は、DLPと呼ばれ、CMOS チップ上に構築した選択的に稼働可能な微小な多数の鏡と強い光源を組み合わせて電子映画を実現するもので、実用化のための技術内容を紹介した。3件目は、主として投影された OHP の測色方法を検討したもので、正確には投影面を測定すべきとの結論になった。