人間が事務作業を行うオープンな環境で文書画像を入力できる非接触カラー文書読み取りスキャナ「Blinkscan」を開発した.Blinkscanは,OCRに耐えうる高精細画像(1200万画素)を高速(3秒)に入力できることが特徴である.従来の画像入力手段であるフラットベッドスキャナやデジカメに比べ, Blinkscanを用いれば,現物を見ながら,思考を中断することなく画像蓄積できるため,パーソナルな画像データベース構築には最適である.本報告では,オープンな使用環境により発生する,明るさの変化・不均一性,幾何学的歪みへ対応する画像処理方式の検討結果を述べる.