抄録
プラズフディスプレイパネル(PDP)用青色蛍光体BaMgAl^<1O>:Eu^<2+>(BAM:Eu^<2+>)に代わる蛍光体として期待しているCaMgSi_2O_6:Eu^<2+>(CMS:Eu^<2+>)の初期発光強度の問題に着目した。Gd^<3+>を添加することにより初期強度の改善を試みた。Gd^<3+>の添加により初期強度は低下したが、Xe分子線である約172nm付近に励起帯が観測された。また、PDP用緑色発光蛍光体Zn_2SiO_4:Mn^<2+>の残光の問題に着目し、Mn^<2+>よりも蛍光寿命が短いTb^<3+>をCMS母体に添加したCMS:Tb3+蛍光体を作製した。電荷補償剤としてのNa^+添加によりTb^<3+>の付活が促進されたが、現状では緑色発光が支配的な試料が得られていない。