ポリビニルカルバゾール(Poly(N-vinylcarbazole):PVCz)にPBD、Nile Redを添加したPLEDにおいて670nmにピークを有する赤色発光帯を見出した。この発光帯の強度比はPBD濃度に依存して変化することが確認された。Nile Red、Coumarin6、Rubrene、Peryleneの混合した白色発光素子の濃度依存性の検討を行った。複数の色素を混合したPLEDにおいても同様の赤色発光を確認した。これは、PBDとNile Redによって形成されるエキサイプレックスからの発光であると推定した。多層型白色発光素子の構造としては、電子輸送層にPVCz:PBD、正孔輸送層にPVCz:Czを用いて検討した。試作した素子の効率は約1ed/A、色度は(0.35,0.33)であった。