抄録
近年のパーソナルコンピュータ用グラフィックスプロセッサ(CPU)には,演算内容を自由にプログラムすることができる"プログラマブルシェーダ"と呼ばれるプロセッサが搭載されている.従来CPU上で実行していた画像処理プログラムをプログラマブルシェーダに移植することにより,パーソナルコンピュータ上でより高度なインタラクティブアプリケーションを実硯できる可能性があり,高い期待を集めている.本稿では,グラフィックスプロセッサを画像処理に応用するための技術的要件に関する検討を行うとともに,CPUを利用した画像処理アプリケーションの作成を支援する"画像処理プラットフォーム"の概要と課題について述べる.