抄録
事後確率(APP : a posteriori probability)に基づく軟出力情報を用いる繰り返し復号では,巨大なメモリを必要とすることが問題となっている.本稿では,インターリーバにより符号語全体を撹絆するLDPC(low density parity check)符号と構造化RIA-LDPC(random interleaved array LDPC)符号をSOVA(soft output Viterbi algorithm)復号器またはAPP復号器と組み合わせた方式におけるメモリ量とビット誤り率による性能比較を垂直磁気記録再生系モデルを用いた計算機シミュレーションにより行っている.その結果,RIA-LDPC符号とSOVA復号器を用いたLDPC符号化・繰り返し復号化方式は,符号全体の撹絆によるLDPC符号とAPP復号器を用いた方式と比べて,SN比は約0.4dB劣化するものの,約97%のメモリを削減できることが明らかとなった.