抄録
観客全員を映画のキャストとして登場させ、ストーリへの没入感を体験可能な新しいコンテンツ形態を提案している。2005年の愛・地球博、三井・東芝館において、世界で初めて実現されたフューチャーキャストシステムは、視聴者体験型の映像コンテンツ『グランオデッセイ』を実現し、6か月間の体験者163万人を記録し、人気を博した。この技術は、2007年にハウステンボスにおいて、フューチャーキャストシアターとして商用化された。いかに短時間で負担を与えることなく、観客の個性を反映するCGキャラクタを自動カスタマイズ合成するかが成功のカギとなるが、今回、当初の顔の3次元形状計測に加えて、表情の個性、体系・歩容の個性、声質の個性、髪形の選択などを短時間かつ自動的にモデル化する手法を新たに実現し、頭髪を含む全身モデルのリアルタイムレンダリングを実現することで、自分自身を映像中に発見できる確率を、万博システムの59%から約90%に劇的に向上させることができた。