抄録
現在、日本のものづくりは大量生産を前提としたマス向け商品に偏り、過当な価格競争状態に陥っています。コスト追求の結果、工場と作り手の海外流出が続き、国内のものづくりの基礎部分に空白が生じるほどです。しかし、全ての商品が大量に売れる性質のものではありません。今求められるのは、高品質かつ低コストの小ロット製品向けマニュファクチャリングインフラなのです。立体プリント技術は、近い将来、低コストでこれを実現するキーテクノロジーです。また、既存の生産方法ではなし得なかった形状や機能を持つ製品の製造にも応用できるものです。