映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: BCT2009-145
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信号置換と符号置換による整数DCTの丸め誤差低減法(画像符号化,通信・ストリーム技術、一般)
大竹 亘岩橋 政宏
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キーワード: DCT, 特異点, 誤差, リフティング
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抄録

離散コサイン変換(DCT)の要素である回転変換をリフティング構成した場合、乗算係数が回転角度に対して特異点を持つ。従って、回転角度によっては係数が特異点に近づき、非常に大きな値となる。結果、有限語長演算により生じる丸め誤差が、DCT内部において乗算を経る毎に増幅される。本報告では、この特異点を回避するために、回転変換の入出力信号に、信号置換と符号置換を作用させる。これにより、特異点の位置を±π/2あるいはπだけシフトできる。この際、一つの回転変換に対し、複数の構成法が候補として挙げられる。従って、DCT全体として誤差が最小となる組合せが存在する。本報告では、この最適な組合せを、置換の群構造を利用することで、網羅的かつ効率的に決定する。また、Chen型DCTを例に、誤差分散を低減出来ることを実験的に確認する。

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© 2009 一般社団法人 映像情報メディア学会
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