抄録
本稿ではマルチクラスゾーンITS情報通信方式における大型車両を用いたマルチホップ通信の提案と評価を行っている.提案方式ではシャドーイングが原因で路車間通信を行うことのできない車両に対し,大型車両による同期信号およびフレーム制御信号の再送,第二種交差点路車間通信および第一種交差点路車間通信における大型車両を用いたマルチホップ通信方式を導入することで路車間通信の性能を向上させている.また通信を含んだミクロスコピック市街地交通流シミュレータによる性能評価を行い,提案方式を導入することによる通信性能の向上を示している.さらに主道路両側5車線,従道路両側3車線の交差点において完全成功パケット率90%(情報提示系・警告系アプリケーションを想定),97%(制御系・自動運転系アプリケーションを想定)を満たすために必要な周波数帯域幅はそれぞれ38.2MHz,41.6MHzであることが示されている.