抄録
カメラによって計測・認識を行う際には、カメラパラメータの推定精度がシステム出力の精度を決定付けている。しかしながら例えば、設置器具の振動や衝撃、経年変化や熱膨張などによってその位置や向きが徐々にずれていく可能性があり、当初のカメラパラメータのままでは計測誤差の増加は避けられない。また、パン・チルト・ズームなどカメラを適応制御する場合にも、カメラパラメータを更新していかなければならない。そこで我々は、撮影対象の面対称特徴を拘束条件として未知のパラメータを求めることを考える。一般的に射影カメラモデルでのパラメータ推定は非線形最適化問題となるが、更新型アルゴリズムとして、短時間で用意に計算可能な方法を目指す。