抄録
近年,携帯電話をはじめとする携帯端末のソフトウェア規模が増大し,多数の機器で出荷後に不具合の修正を必要としている.そのため,出荷後のソフトウェア更新機能は必須となっている.携帯端末は,コストの面からNAND型フラッシュメモリに圧縮状態でプログラムコードを置き,デマンドページング方式で実行する方式が採用されつつある.デマンドページングに適した圧縮方式であるBPE(Byte Pair Encoding)方式は圧縮に時間がかかるという欠点があるため,ソフトウェア更新に要する時間が長くなる.本論文では,既存BPE方式の変更を伴わない高速プログラムコード圧縮手法をソフトウェア更新向けに提案し,実際の出荷ソフトウェアイメージを利用して評価し,その効果を示す.