抄録
近年,動き補償を用いたフレーム補間法が注目されているが,動き補償にブロックマッチング法を用いているため,ブロック境界部の補間画素値を適切に予測できず,画質低下が起こる場合がある.本研究では,ブロックをより細分化したサブブロックの動きベクトルを,隣接ブロック間の動きベクトルの相関を利用し,動きベクトルの信頼度をその算出の際の誤差信号に基づいて決定する.また,位相をずらしたブロックを用いて再度動きベクトルを探索し,動きベクトルが一度も通らない画素を削減することで,動き補償補間法におけるブロックノイズの軽減を行う.