映像情報メディア学会技術報告
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セッションID: BCT2010-31
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参照画像の量子化誤差最適化による動画像符号化効率改善(学生若手発表および一般)
室本 大賀相良 直哉杉山 賢二
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抄録

動画像の画像間予測符号化では、参照画像に局部復号画像を用いるのが原則である。これは、復号化側での参照画像に合わせるためであるが、復号画像には量子化誤差が含まれるため、予測残差符号化でその成分も符号化することになる。一方、参照画像に原画像を用いた場合、復号化側とのミスマッチにより歪が増加するが、参照画像に含まれる量子化誤差成分を符号化しないで済むので、必ずしも符号化効率は悪くならない。原画像が良いか局部復号画像が良いかは、画像と量子化の関係に依存する。そこで、マクロブロック単位で局部復号画像と原画像を効率比較し、レート対歪み特性を最適化することで符号化効率を改善できる可能性がある。この考えは、すべての画像間予測符号化に適用可能であるが、今回はMPEG-4 Main Profileで実験を行った、実験によりすべての画像で僅かながら改善が可能で、画像によりPSNRで0.2dB程度向上できた。

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© 2010 一般社団法人 映像情報メディア学会
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