近年,高速で大容量な近距離無線通信として使用可能なUWB(Ultra Wideband)通信システムが注目されている.しかしUWB通信システム用アンテナは,5GHz帯を使用する無線LANのIEEE802.11a等との干渉が懸念されている.そこで,寄生素子を付加することにより5GHz帯に阻止帯域を設け,無線LANとの干渉を防いで動作する超広帯域平面アンテナを提案し,FDTD法を用いて解析した.本報告では,阻止帯域を設けるために,楕円形状を持つ単一給電超広帯域平面アンテナの裏面に寄生素子を付加し,阻止帯域を形成する事が可能であることを示し,その効果について検討したので,その結果について述べる.