抄録
立体映像とジェスチャーのインタラクションシステムには,ジェスチャー認識に爪位置情報も使えると有利である.シルエットを用いた手指形状推定の場合爪の位置情報が手の裏表,先端位置を特定する上で重要要素となるが,現在,手の裏表双方で有効な爪抽出法は確認されていない。本研究では白色光下において色情報を用いた分離で特に問題となる肌と爪の共通領域の存在に注目した.そして,共通領域を無くすための照明光の条件の検討を行った.その結果,爪に影ができることが爪分離の最も障害となるため撮像時に照明光は明るい光とし,爪に影ができないように配置する必要があることが確認された.