映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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ISSN-L : 1342-6893
セッションID: HI2011-81
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2色覚者と3色覚者のカラーネーミング時の脳活動(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理およびヒューマンインフォメーション一般)
西田 浩聡福田 一帆内川 恵二吉澤 達也小島 治幸
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抄録
2色覚者は1種類の錐体を欠損しているため,弁別できない色があるにも関わらず,カラーネーミングにおいては3色覚者と同様にカテゴリカル色名を使って色を分類できることが報告されている.しかし,2色覚者は色刺激の呈示条件が制限されることで3色覚的カテゴリーが崩れることも報告されている.本研究では2色覚者と3色覚者で3色覚的カラーネーミングを行う時の脳活動に違いがあるのか,更に2色覚者が3色覚的カラーネーミングを行う時とカテゴリーが崩れる時で違いがあるのかを調べるため,NIRSを使用し,2色覚者と3色覚者のカラーネーミング時の脳血流量の変化を計測した.その結果,色覚のタイプと呈示条件間に交互作用が見られ,2色覚者に関して3色覚的カラーネーミングを出来る条件では,できない条件より有意に大きいOxy-Hbの増加が見られた.
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© 2011 一般社団法人 映像情報メディア学会
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