現在,脳とコンピュータをつなげて人間の認知や思考などを検出するBrain-Computer Interface (BCI)の研究が注目されている.先行研究では巨大な測定装置の中で被験者が拘束されたり,電極数が多く装着の手間を要したりする等で被験者に負荷が掛かることもあった.そこで本研究では,2チャンネルの簡易型NIRSを使用し,被験者の念じる左右の判別を行う簡単なBCIを構築した.実験では,複数の刺激パターンを用意し,それぞれの判別率を調べた.その結果平均70%を超える判別率が達成された.この結果から簡易型NIRSでもBCI構築が可能であることが示された.