抄録
顔認証の技術的な課題の一つである表情を考慮した顔認証システムについて述べる.本システムは大きく分けて登録段階と認証段階の2つに分けられる.登録段階では,被験者の無表情から怒り,喜び,悲しみ,驚きの4表情を人工的に作り出す.これにより被験者に負担のかからない認証法を目指す.Facial Action Coding System (FACS)に基づいて,表情を構成するAction Unit (AU)パラメータの強度を調節して各表情を表現する.その際に主観的に強度を調節すると認証率が不安定になることから,客観的な強度算出を提案した.作成した顔画像を登録画像として認識を行ったところ,高認識率を得ることができた.