映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: AIT2011-7/HI2011-7/M
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透明物体による光の屈折を考慮した計算機合成ホログラムの計算法(ITS画像処理,映像メディア,視覚及び一般)
笹森 新山口 一弘坂本 雄児
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抄録

計算機合成ホログラム(Computer Generated Hologram;CGH)は,理想的な三次元ディスプレイとして期待される技術である.CGHによるリアリティの高い立体像の表示を実現するためには,レンダリング技術の発達が不可欠である、しかし,これに関する研究は十分に行われておらず,特に光が透明物体を透過する際に生じる屈折現象を表現する手法は確立されていない.そこで,本稿ではこの屈折現象を考慮したCGHの計算法を提案する.提案手法は,コンピュータグラフィックス等の分野で用いられるレイトレーシング法をCGHに適応したものである.提案手法を用いてホログラムを作成し,レンズ等の透明物体による光の屈折が伴う光学像を再生し,本手法の有効性を確認した.

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© 2011 一般社団法人 映像情報メディア学会
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