自然現象のビジュアルシミュレーションはコンピュータグラフィクスの分野の中でも重要な研究課題の一つであり,水,炎,煙,氷などについて広く研究が行われてきた.このような研究で得られたリアリスティックな映像は,映画,テレビCM,ゲームなど様々な場面において応用されている.自然現象の中でも流体シミュレーションの可視化については多くの研究が行われきたが,計算コストが高くレンダリングに時間がかかるという問題点や,水面に凹凸が生じてしまうと言う問題点がある.本論文では,水面の凹凸の問題を解決し,複数のGPUを用いることで,流体シミュレーションの可視化を高速に行う手法を提案する.提案法により,先行研究の手法で23分要した流体シミュレーションの可視化を1秒に短縮した.